I love salmon

サケ・マスのデザインとデザイン研究

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イエメンで鮭釣りを

「イエメンで鮭釣りを」 ポール・トーディー著 小竹由美子訳

むちゃくちゃな話である。
中東の暑~い国で「鮭釣り」とは。
鮭は水温に敏感だ。低い水温でなければ生きられない。
突然の依頼に「これは正気ですか?」と、丁寧にお断りする
イギリス国立水産研究所 アルフレッド・ジョーンズ博士。
当然である。彼はsalmon&troutを研究する、博士である。
知識、経験、どれをとってみても「イエメンで鮭釣り」には結びつかない事を、
誰よりも知っている。いつでも科学的な説明をする準備があると。

ところが、この依頼人は、イエメンを動かすことが出来るほどの
大物が熱望しているのだと知り、
イギリス国家から圧力を受け、研究所の上司から圧力を受け、
この狂った「国と国との大プロジェクト」を始めさせられるのである。

依頼人 シャイフ・ムハンマドに会い、
直接、このプロジェクトは不可能であることを伝えるアルフレッド博士。
しかし話すうちに、シャイフの鮭釣りに対する情熱、人柄、仕草、考え方、話し方、
全てに圧倒され、知らず知らずのうちにシャイフの言う
「イエメンで鮭釣り」は決して不可能ではないのではないかと思い始める。

と、まぁここから「大プロジェクト」の成功に向け
動き始めるのですが、小説とは思えない。
途中まで本当の話としか思えなかった。とてもリアルで、そして、細かい。
夫婦問題、上司と部下、国とマスコミ、国と国、国と釣り人、
テロリスト、戦争、宗教、イスラムと民主主義etc。。
「鮭」とは何にも関係なさそうなものが、
あらゆる角度から絡みあってくる。

欲を言えば、鮭をイエメンで泳がせるまでの工程を
もっと細かく細かく書いてくれ!っと思ったが、
これは小説だと、その時気付く。

「鮭」抜きにしても、非常に面白い本です。
知識、経験は時に邪魔になるのだと、思わされました。
情熱、信念が世界を動かす。

良かったら読んでみてください。

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  1. 2010/05/08(土) 22:16:16|
  2. 鮭本
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:5
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コメント

限界、水温18℃だったっけ?
  1. 2010/05/09(日) 00:43:07 |
  2. URL |
  3. ratnaruni #-
  4. [ 編集 ]

Re: タイトルなし

> 限界、水温18℃だったっけ?

限界というか、水温が高い(20℃くらい)と、ストレスを感じるようで、
10℃~12℃の水温帯を目指し潜るようです。
  1. 2010/05/10(月) 20:19:38 |
  2. URL |
  3. I love salmon #-
  4. [ 編集 ]

そうでしたか。谷川著『鮭・鱒の民俗』にいろいろと水温のことが書いてあったんだが、記憶違いだな。
  1. 2010/05/10(月) 22:45:18 |
  2. URL |
  3. ratnaruni #-
  4. [ 編集 ]

Re: タイトルなし

> そうでしたか。谷川著『鮭・鱒の民俗』にいろいろと水温のことが書いてあったんだが、記憶違いだな。

いえ、多分そう書いてあったんでしょう。
書物によって書いてあること違いますから。
私のは今現在一番新しいサケマス百科事典です。
ただ、それが正しいか、『鮭・鱒の民俗』が正しいか。。

新しい情報ってだけです。
  1. 2010/05/10(月) 23:00:08 |
  2. URL |
  3. I love salmon #-
  4. [ 編集 ]

『サケマス百科事典』!!そんな百科事典があるんですね、かっこいい。
『鮭・鱒の民俗』、1996年の本、
既出の論文の寄せ集めだから、内容・データは古いはずです。
  1. 2010/05/11(火) 22:36:52 |
  2. URL |
  3. ratnaruni #-
  4. [ 編集 ]

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