
ブログ開設から早丸3年の月日が経ちました。
最近、あまり更新せずほったらかし、「所長」などと名乗り始め、
鮭鱒への愛がより一層深く、歪み始めている次第です。
「サケデザイン研究所 第2章」
もう作りません。作るけど、量産しません。1つだけ作ります。
そんな事やってる場合じゃないなと。
今は「知る」事と、「描く」事にしか興味がない。
松浦武四郎 北海道の名付け親。
1837年 天保8年に熊本牛深を訪れたときの記述。
「牛深の湊は天草之西の果にして、南は薩州長島と海上●(←読めません)に三里許を隔つ。西は蒼海●(←泪少)茫として其限りをしらず。予比●(←虎のルの部分が処)に一夜を求めしに其家の爐上に、何ともしれぬ枯魚を梁より縄もて釣さげ、煤に黒ミて見へたれバ●(←りっしんべんに在)で主人に問ふに、鮭なりと答ふにぞ、●(←不明)所は漁者のミなるにかく迄古く蓄へ置る●事いと不審なりといふに、主人の言らく此演(濱)にて鮭を得る事甚稀にして、漸五年、十年目に一ツ二ツを捕得る事あり。それを如レ此たくわへ置事ハ金●(←やまいだれに倉)、火傷之薬に用る也。いか程年久しき魚にても火上にて炙れバ魚ノ油おのづから湧出るもの也。其油を●(←やまいだれに此)口に塗付るに効能薬の如く痛を止め、肉を生ず、故に此里にてハたまく(←でかい2文字分の)捕得る時ハ、一尾を五軒、十軒にも分チ蓄ふ也と物語を聞、取おろさせて能々見るに其形北國にて捕得る鮭と少しも異なる事なし。北國邊にてハか●る能在事をも聞ざりしに、西海へ移りて其油の奇效を●(←日の下に糸2つに頁)すも又天地の不思義(議)なり。」 (吉田武三 編 松浦武四郎紀行集 中 西海雑誌 P457〜458より抜粋)
ただただ、この文献に一人興奮している、所長です。
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- 2013/04/02(火) 00:14:39|
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神社での奉納が無事終了し、去年同様、遠賀川上流にある孵化場へ移動する。
いつもなら多くの人が、孵化場へ移動するのだが、今年は新潟から発眼卵が道路状況が悪く、
今日は届かないという情報が流れていた為か、人が全然集まらず、
報道陣の方と僕含め数名の人だけしかいなかった。
でも、実は卵はすでに到着していて、運よく今年も立ち会える事が出来た。

毎年、新潟三面川の鮭から取り出した、4万粒の発眼卵が送られてきて、
この遠賀川上流の孵化場で3月上旬まで稚魚になるまで育て、
春になると地元の小学生たちなどが遠賀川に放流する。
4年後にどのくらい戻ってきているのか、聞いてみるがわからないと。
「多分、遡上してると思うけど、見つけらんなかったわ」。
その姿勢に僕は惹かれるんだと思う。
毎年安定した数の鮭が遡上したり、遡上する数が増えてきたり、
聞こえはいいが何か不自然な気がする。
一見、4万粒もの卵を孵化させ(正確には全部は孵化しないだろうけど。半分くらい?)
多分生存率は低く、戻ってきている個体は1%にも満たない確率かもしれないけど、
残酷そうに見えて、実は一番自然に近い形なんじゃないかと思う。
ちなみに東北~北海道では数十億粒です。
動画ばっかり撮ってしまい、写真が少なくごめんなさい。
動画up方法わかり次第upしようかな。
1月下旬くらいに積算温度が800°/日(水温が約12℃なので、2日で24℃、3日で36℃・・・
という風に温度を足していき、800℃を超えるのが約66日という事。
卵が到着したときすでに360℃/日だったかな)
を超え卵嚢がなくなった頃、再び孵化場を訪ねる予定。
熊本に鮭を遡上させようと考えている僕は、いろいろと聞かなくてはいけない。
昔は牛深に遡上していた記録もある。でも、このまま温暖化が続くと難しい。
やはり、便利だからと言って、ネットでヒョイヒョイ買い物して、
運送会社のトラックをビュンビュン走らせてはいけない。
とんでもない量の排気ガス出てるよ。
とんでもない量のガソリン食ってるよ。
- 2012/12/25(火) 01:05:29|
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毎年12月13日に開催される「献鮭祭」。
北は北海道稚内から南は熊本まで全国各地から鮭に関わる方々が集まります。

このお祭りは約1500年も続いていて、僕は4年目。
今年は初めて絵を奉納させていただこうと思い、遅刻せず無事に到着。

写真は会長の青木さん。奇しくも熊本出身。
11時ころからご祈祷が始まった。
僕の絵が奉納され、神がかりました。

今回奉納させていただいた絵のタイトルは「奇紋鮭(キモンサケ)」。
過去・未来、起こってしまった、もしくは起こるかもしれないサケ・マスに関する問題。
その中で人為的に起こってしまう可能性のある「奇紋(奇妙な紋様)」を、
神様どうかこの僕の描いた「奇紋鮭」だけでご勘弁ください・・・という、
悲鳴のような僕の捻じれた愛情、奇怪なコンセプトの絵を見た人たちからは、
本当に予想以上に言葉がなかった。。。




最後に奉納した方一社ずつ名前を呼ばれ、お参りし、お札を頂く。

これで我がサケデザイン研究所は神憑り始めることでしょう。
そして、世の中で起きている、起こるかもしれないサケ・マスに関わる問題を、
洗いざらい白日の下に曝し、やっぱりおかしいものはおかしいと言っていきたい。
鮭を焼いて食べて、その時使った食器を洗剤で洗って、脂が落ちないからとキュキュッとなるまで
洗剤使って、それを水で洗い流し、おぉ脂が取れてキュキュッとなってるとか何とか思ってるその間も、
大量のセンザイを、人が飲めないセンザイを無意識に下水道に流してる事を意識しろ!!
後編「孵化場へ」に続く・・・
- 2012/12/15(土) 00:35:49|
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来年2月10日(金)~12日(日)の3日間、
浅草にある都立産業貿易センター台東館5F南側展示ホールにて、
つるや釣具店主催Fly Fishingハンドクラフト展が開催され、来年も出展させてもらうことになりました。
多分、会場内でFly Fishingしてないの僕だけという、異様な雰囲気の中、
冷や汗たらしながら手ぬぐいとか売ってますんで、お時間ある方は是非お越しください。
僕以外のハイレベルな作品を見に来るだけでも価値あります。
その頃にはスカイツリーもほぼ完成してんのかな?
詳細は
コチラ先月16日に第一子誕生に運びとあいなりまして、
新作を作んなきゃいけないのに子供の顔に釘付けというダメッぷりを発揮している分けですが、
そろそろ本腰入れて作り始めようと思いますので、僕のことはほっといてくださいw
それでは、つるや釣具店山城様、ならびに出展者の方々、
何卒、宜しくお願いいたします。
- 2011/12/14(水) 18:28:15|
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